チョコレートケーキが好きだと思われてる子供だった

白と黒があるなら、白は兄のもの、私は黒だった。よくわからないが白いクリームケーキは兄のものだった。私はチョコが好きでしょ、とチョコレートケーキを与えられた。
中学生になってからバイキンマンが好きだと、ぬいぐるみを買ってもらった。アンパンマンは弟のものだった。本当はどちらも別に好きじゃなかった。中学生だもの。幼稚園の弟と遊ぶのに必要だっただけ。
母に与えられるものを好きになれなかった。だから母に与えられたモノを大事にできなかった。愛情と呼ばれるものもあったと思う。母に与えられた自分を好きになれなかった。

20を過ぎて、自分のお金で生クリームにフルーツたっぷりのショートケーキを食べて美味しくて感動した。そして白と黒以外にも、たくさんの色とりどりのケーキがあることを知った。ケーキ与えられない人がいることも知った。
チョコレートケーキでも好きなものと、そうでもないものがあることを知った。トップスのチョコケーキ最初に食べたときも感動した。

最初に決めなくていいんだ。その場で悩んでいいんだ。気分で選んでいいんだ。
母から与えられたものも必要なモノだけ受け取って、「いらない」って言っていいんだって気づいた。最初それに傷ついていた母も段々慣れてきたようで、「いらない」を拡大解釈しなくなってきた。

大人になるのはいいぞ~(*^▽^*)

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